絶叫観覧車サイパンの年間行事に「移動遊園地」というのがあります。島で遊園地などを造る国家予算はありませんので、夏休みとクリスマスホリデーのシーズンになると遊園地がやってきます。 サイパン島の大きな教会の前の空き地に、テント小屋が立ち並び、観覧車など幾つかの乗り物が設置されます。 ローラーコースターや円形遊覧飛行機とかが用意されます。 昼間は暑くてそれどころじゃないので、夜にしか営業しません。 また、この夜店のメインは博打で、各種の賭博テントが並びます。 1年にたった2度ほどのイベントですから、親は博打、子供は乗り物といった具合に、ビンボーな島民からしっかりと小銭を巻き上げます。 しかし、この乗り物がまた凄い! レトロ、年代モノというよりは骨董品に近いシロモノで、どれも皆絶叫マシーンと言えそうです。10台位の貨車がついた観覧車は、常識で考えられる回転速度の3倍から4倍で回ります。 景色なんぞゆっくり見てたら振り落とされるのではないでしょうか? ですから子供たちはキャーキャー言って乗ってますが、時に大人が乗ってめまいを起こすこともあります。 さらに、ローラーコースターについては、全長10メートル足らずの距離に、大小の山がついた非常に単純なつくりですが、いつ脱線して飛び出してもおかしくない風貌をしています。 これに乗るのは命がけだなってことで、これもかなりの絶叫マシーンでしょう。 6月のサマーバケーションがスタートしたと同時に、毎晩移動遊園地から、絶叫が聞こえてきます。 |